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【体験談あり】脳神経外科の医師転職!失敗しない転職のコツは?

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脳神経外科の医師転職事情は?

【脳神経外科について】
脳神経外科とは脳、脊髄、末梢神経系およびその付属器官(血管、骨、筋肉など)を含めた神経系全般の疾患のなかで主に外科的治療の対象となりうる疾患について治療を行います。特に脳卒中は、がんや心筋梗塞と並ぶ3大疾病と呼ばれており、長年日本における死因トップ3に入っており、多くの患者を抱えています。大塚製薬社が「平成30年(2018)人口動態統計月報年計(概数)の概況」(厚生労働省)を加工して作成した『主な死因別にみた死亡率の年次推移』によると、脳卒中の死亡者数は年々減少傾向にあることがわかります。これは、救急医療の充実や治療法の進歩により、亡くなる患者さんが少なくなったためと考えられており、患者数は依然多いのが現状です。そのため脳神経外科医はエリアを問わずニーズの高いポジションといえます。

【脳神経外科医が活躍する場所】
脳神経外科医の仕事は脳、脊髄、末梢神経の疾患に対する外科的治療だけではありません。今日では、内科的治療やリハビリテーションを含めた神経疾患の診療に対するニーズが高まっています。そのため脳、脊髄、末梢神経の疾患に対する画像診断や外科的治療を行う専門病院や総合病院およびリハビリテーション専門病院、人間ドック施設の脳ドック部門、在宅医療、介護老人保健施設等でもスキルを活かせる環境があります。

【脳神経外科医の年収事情】
独立行政法人労働政策研究・研修機構が2012年に発表した『勤務医の就労実績と意識に関する調査』によると脳神経外科医の平均年収は1,480.3万円と、調査された診療科目の中で最も高い結果でした。体の機能を司る重要な部位の治療であるため、専門性が非常に高い科目です。そのため、症例経験を重視されます。経験を積み、腕の良い医師は勤務先からの評価も高く、また他病院からの手術依頼等もあるため、高い報酬を得ていることが考えられます。また脳神経外科の症例は緊急であることが多く、当直や突発残業、緊急オペなどの兼ね合いから年収が高くなります。

【脳神経外科医の転職動向】
脳神経外科医は治療を行うべき患者数が多い領域であるため、市場からの採用ニーズが高い診療科です。前述した通り、脳神経外科医の求人ニーズは大きく分けて2つあり、手術を中心とした外科的治療を行う専門病院や総合病院と、内科的治療を行う医療機関や脳疾患系術後患者の診察中心のリハビリテーション病院や脳ドッグなどに分かれます。前者であれば、バイパス術、シャント手術、神経内視鏡手術、ガンマナイフ治療など、専門スキルを身につけることが可能で、スキルアップを目指す医師には適しています。こちらは非常勤の求人数も多いのが特徴です。一方、後者は緊急対応がないため、ワークライフバランスを重視して働ける環境と言えます。ご自身の希望に合った就業先を見つけることを推奨します。

具体的な脳神経外科医の求人は?

脳神経外科医の具体的な求人の例を見ていきましょう。

【求人数】
■エムスリーキャリア

勤務地:東京/神奈川/千葉/埼玉
検索日:2020年5月20日
勤務形態:常勤
脳神経外科の求人数:522

■医師転職ドットコム

勤務地:東京/神奈川/千葉/埼玉
検索日:2020年5月20日
勤務形態:常勤
脳神経外科の求人数:281件

■リクルートドクターズキャリア

勤務地:東京/神奈川/千葉/埼玉
検索日:2020年5月20日
勤務形態:常勤
求人数:122件

これらは全国で医師の転職エージェントサービスを実施している大手の転職サイトの脳神経外科医の求人数比較です。総合病院やクリニック、回復期病院など多岐にわたる施設形態の求人が募集されていることがわかります。では具体的な求人情報を確認しましょう。

【求人例:急性期病院でスキルアップしたい】

とにかく救急台数の多い医療機関で症例経験を積みたいのか、はたまたガンマナイフといった先進医療機器の症例経験を積みたいのかで選択する医療機関は異なります。大学病院などは症例の取り合いなどが生まれがちです。一方で民間病院であれば、医師の数も大学病院ほど多くないので、経験を積むことが可能です。

【求人例:ワークライフバランスを充実させたい】

脳神経外科は救急指定のある病院だけではありません。脳卒中の急性期の治療を終えた患者が転院する回復期病棟での勤務であれば、オペや救急対応等は発生しないため、ワークライフバランスを改善することが可能です。

【求人例:高年収を実現したい】

脳神経外科の求人でチェックすべきポイントは?

(1)応募先の手術、症例実績および自身の症例経験
急性期の総合病院などの医療機関に応募される場合、面接においてご自身の専門領域と手術実績や血管内治療の症例数等に関する質問が多いです。その病院ではどのような治療が行われているのか確認することで、自身の経験が活かせる領域をアピールすることにつながります。

(2)医療体制
脳神経外科医に限ったことではありませんが、常勤医師数や当直の有無やオンコール体制についても確認しておく必要があります。また脳神経外科は、放射線科やリハビリスタッフとの連携も必要です。その連携状況についても確認しておくと良いでしょう。

脳神経外科医の転職体験談

脳神経外科医の転職事例を紹介します。

(1)転職事例
大学病院から回復期病院へ転職(女性医師)

(2)経歴/年齢
転職時年齢:30代前半

国立大学医学部を卒業し、出身大学の医局へ入局。

(3)転職理由
結婚を期に、ワークライフバランスを改善したいと考え転職を決意。現職は救急や緊急オペ等で突発的な残業が多いこと、加え休日は学会、研究発表等の業務が発生しており、仕事と家庭の両立が難しいと考えました。

(4)転職先を選定した理由
転職先に回復期病院を選んだ理由は2つです。1つ目は、救急や緊急オペがないため突発的な残業が少ない就業環境だったこと、また休日の学会参加等は強制ではないため、仕事と家庭の両立ができると考えました。また、これまでの経験を評価していただき、年収面も落とすことなく採用のご連絡をいただけました。2つ目は、女性医師がライフステージの変化に対応し、長期的に活躍されているロールモデルがあったことです。現職は、育児などに理解がある環境とは言えず、今後の迎えるであろうライフステージの変化に対応できるのか不安でした。転職先は女性医師が育休等を取得しながら活躍されている風土があり、魅力に感じました。

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