法律で定められている福利厚生の中には、健康保険、厚生年金、雇用保険などがありますが別で「手当」という概念があります。医師にも各種手当が存在します。勤務する会社や機関が任意で定めるものには、住宅手当、通勤手当、退職金、寮や託児所完備の有無、などがあります。給与の額面だけが良くても、勤務先が規定している福利厚生や手当が充実していなければ、働きやすい環境とは言えないので、給料だけでなく、福利厚生が充実しているかもしっかり医師としてチェックしないといけません。医師には特殊で非常に専門性が求められる職務においては各種様々な手当があり、病院によって手当が出るかどうかが変わります。手当が出ないことに悩み、転職をしたというかたも中にはいます。
医師の特殊な手当の中には、当直の時にもらえる当直手当、手術や放射線などを使う業務に対する危険手当、緊急や救急医療に待機するオンコール待機手当、HIVや結核など感染症を扱う特殊業務に対する感染症手当などがあります。また、治療のことを勉強するための学会費用などもあります。一般の会社での福利厚生と医師の福利厚生は中身が変わっており、特に手当の部分は年収に大きく関係してくるので、充実しているかどうかは、必ずチェックする必要があります。
給料は能力に応じてアップしていきますが、手当の部分は病院で規定があることがほとんどですので、能力に応じて良くなることはほとんどありません。転職をして手当が充実している病院で働いたかたが、年収200~300万円程アップしたというケースもあり、手当の部分は軽視してはいけない部分だと言えます。ご家族がいるかたは、住宅手当も大きく関係しており、住宅手当が出ないと、トータルで高額な出費となってしまい、給料がアップしたとしても、相殺になってしまうこともあります。求人をしっかりと確認することが大事であり、求人に載っていないことで気になることがあれば、質問をしておいたほうがいいでしょう。
医師で転職をしたいというかたは増加傾向にあります。スキルアップやキャリアアップをするために転職をするかたや、やりがいのあるお仕事をするために転職をするというかたもいますが「福利厚生」「手当」などを目的に転職する方もいます。特に女性医師の方には多いです。転職支援サイトを利用すれば、ご自身が希望する条件の求人を一気に見ることができるので、給料や待遇を良くしたいかたが利用すると便利です。キャリアコンサルタントのかたに相談をすれば、ご自身の要望に沿った求人を紹介してくれるので、非常に便利であり、利用者は年々増加していっています。