企業の医師に転職するときに活きる資格はいくつかあります。例えば外資系の会社に転職するときに活きるのは英語の資格です。具体的にはTOEIC700点以上あれば優遇されます。700点は英語を使って仕事ができるレベルです。外資系の場合、外国人の社員との意思疎通が重要になるので英語の能力は必須の条件です。TOEICを受けたことがなかったら、英検やTOEFLの資格、留学経験が活きることがあります。医師の現場でも論文を読むときなどに英語が必要になっています。英語の能力をお持ちの先生は多いことでしょう。それを資格という形にしておけば、転職の時に活用できるのです。
産業医として働く時には、認定産業医の資格が活きています。認定産業医は所定の研修を受ければ取ることができます。資格認定に必要な単位が決められていて入門的の前期研修、実習・見学などの実地研修、地域の特性を考慮した研修などです。研修を受ける順番は特に問われません。後期研修を先に受けて、前期講習を後に受けることもできます。しかし、この資格があるからと言っても、必ず企業の産業医として採用されるわけではありません。それでも、この仕事をするときには持っておきたい資格です。資格の取得にはある程度時間がかかるので、転職をする前に取得すると良いでしょう。
医学関連の学位も企業の医師の転職に活きることがあります。これは外資系の製薬会社に転職する場合です。本国の管理職は学位を持っている人が多いので、対等に仕事をするために学位が活かせるのです。博士号があれば特に優遇される可能性もあります。他には研究論文集があれば、採用の時に有利になることがあります。学位や論文集は英語力ほど重視されません。これらのものをお持ちでなくても、応募することは可能です。
企業の医師の転職を成功させるには実は資格よりも情報の収集が大切になります。インターネットをフルに活用すれば、ある程度の情報を集められますが、詳細なものは先生個人の力では難しいかもしれません。例えばこれまで述べてきた資格も、企業でどんなものが重視されるかというのは部外者に分かりにくいものです。この種の情報に詳しいのが医師の転職サイトのコンサルタントです。コンサルタントは医療の現場を絶えず歩き回って、転職に役立つ情報を集めています。先生が知りたいことは何でも教えてくれるのです。コンサルタントの調査能力が特に高いと言われているのが老舗のリクルートドクターズキャリアです。