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沖縄の医師不足状況について

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沖縄県は、他の都道府県同様、医師が不足している状態にあります。ただし、沖縄の場合は地域による医師不足の深刻度にかなり違いがあり、比較的充足している地域がある一方で、非常に医師不足に困っている地域があるのが現状です。

沖縄で最も医師が充足しているのが、県庁所在地である那覇市やその周辺です。那覇市には病院が多く医師のニーズも高い反面、そこに暮らす医師も多いことから医師が充足しやすい環境にあります。また、沖縄県唯一の医学部である琉球大学医学部も、那覇市からほど近い西原町にあるため、ここから排出された医師も那覇市周辺に落ち着くことが多いのです。

その結果、沖縄本島は那覇市のある南部は病院も医師も多いものの、北部は人も医師も少ない状況になっており、医師不足によって閉鎖する診療科が現れるなど、深刻な状況になっています。そのため、全般的に求人はあるものの、待遇などについては地域差があるのも事実です。

また、沖縄で求人の多い地域としては、離島があります。沖縄は、沖縄本島も含めて、たくさんの島で構成されており、その中には人口が少なく、十分な医療機関がない島もあります。そういったところでは、別の島まで病人を運ぶことになり、住民が安心して暮らせる環境にないのです。現在沖縄では離島などの医療支援を拡充しており、住民たちが安心して暮らせる環境づくりを進めています。医師についても、高待遇を用意することで離島に留まって診察をおこなう医師を求めており、離島であるため沖縄本島や本州の病院よりも高い年収で求人を行っているケースも少なくありません。

このように沖縄県は医師が不足している地域とそうでない地域の差が大きいのが特徴で、県全体では10万人あたりの医師数というのは全国平均を超えています。それでも明らかに医師が足りない地域があちこちにあるわけですから、医師数だけで解決する問題ではありません。離島の場合は特に、天候が悪いと病人の搬送も出来ず、命に関わるケースもありますので、高度医療が出来ないまでも、医師が常駐することである程度の処置を行うことは大切です。医師にとっても楽ではない離島勤務ですが、住民からの信頼も寄せられることから、やりがいを感じて離島を選ぶ医師も少なくありません。沖縄県は日本でもやや特殊な風土や地形をもつこともあって、医師不足も簡単には解決しないことが予想されますが、その風土やレジャー性に魅力を感じて沖縄の医師を目指す人がいるのも確かです。

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