医師の職場探しでは収入面だけでなく福利厚生の充実度も重要なチェックポイントです。例えば本州などから沖縄へ移住して医師として働く場合は寮や住宅補助がありの求人はかなりありがたいことでしょう。また沖縄の場合、離島勤務も選択肢となるため、 寮や住宅補助は重要な鍵となります。医師は看護師などに比べれば収入面に恵まれているため寮や住宅補助はあまり必要ない印象もありますが、独身の医師、あるいは離島・僻地などに赴任する場合には重要になってくるのです。では沖縄で寮や住宅補助がある医師求人は多いのでしょうか?またどのように求人をみつければいいのでしょうか?
まず寮の場合はどうしても那覇市を中心とした本島に求人が集中している傾向があげられます。寮を設置するためにはそれだけの人材が確保されている必要があるからです。離島や僻地では多くても数人程度の医師が勤務するのみですから、寮が用意されているケースはほとんどありません。また、寮がある医師求人もその内容をよく吟味しておきましょう。間取りや立地条件、家賃など。通勤に適した場所なのか、独身の医師が生活するのに不自由しないかどうか。沖縄県内でもエリアによって居住環境が異なってくるだけに注意したいところです。
一方住宅補助の場合は離島や僻地の方が充実している傾向があります。やはりどうしても不便な生活を強いられるだけに住宅補助を充実させて医師を確保する必要があるからでしょう。場合によっては家賃のほとんどを補助でまかなうことができるケースもあります。なお、沖縄で寮や住宅補助がある医師求人では県が推進している離島・僻地の医療計画にも目を向けておく必要があります。救急医療に対する医師の負担を軽減させるため、医師専用の住宅を整備するなどの取り組みも行われているからです。求人先でこうした施設を利用できるかどうかも見ておくとよいかもしれません。
こうした傾向を踏まえた上で沖縄で寮や住宅補助がある医師求人を探していくことになります。一般公開のサイトでも見つけることができますが、転職エージェントの非公開求人を利用すればさらに広い範囲で、よりよい条件の職場を見つけることもできるはずです。
医師でも転職して沖縄に移住する人がたいへん多いです。転職を希望する人の中には上記のように寮や住宅補助がありの求人を探す人がいますが、リアルな待遇を知るのに一番いいのは一度求人サイトで実施されている視察ツアーの活用や説明会に参加することです。新しい土地に移住するのはそう簡単なことではありません。その土地ならではの医療事情があったり、住みなれない土地にストレスを感じることもあり得ます。全ての求人サイトが行っている訳ではありませんが、視察ツアーに参加することでその土地の風土を実感でき、より働きやすい環境であるかを見極めやすくなります。特に家庭を持っている人は自分だけのことではなく、子供の人生も大きく左右することになるので慎重に決める必要があります。他にも一度沖縄へ行っておけば引っ越し費用の負担やその他実費になる費用はあらかじめ計算しておけますし雰囲気もわかります。そのうえで移住を決めることをおすすめします。
沖縄に移住して医師をすることは、今までの患者さんとの距離が変わってくることもあります。特に離島では地域医療に基づいているため、患者さんひとりひとりとの距離が近く、コミュニケーションを必要とします。そういった点も視察ツアーで感じられるかもしれません。