医師の転職も、他の職種と同様、4月の求人が年間を通じて最も多くなります。日本では4月が年度初めになります。4月に合わせて人事異動も行われますし、新しい診療科の設置や新しい分院の開設も行われます。医療機関が中途採用枠を拡大させる4月は、新卒のスタッフなどの異動と同じ時期にあたるため、元の職員からしても新顔を集まる時期という認識があるため、職場に馴染みやすいというメリットがあります。ボーナスが出た後の7月にも中途採用の求人が増えます。夏のボーナスは6月というケースがほとんどです。それをもらってから辞めるという医師が多いため、この時期には求人が増える傾向があります。また、9月も経営の期の変わり目にあたるため、病院の中途採用プランを立てやすい時期です。4月ほど多くはありませんが、この時期も求人は増えます。6月と同様、12月もボーナス時期です。そのため、12月のボーナスをもらってから辞める人も多いため、1月の求人も増えます。病院によっては1月が年度初めというところもあります。
医師の転職市場は基本的に売り手市場です。転職する側に有利ということです。 地方都市は常に医師不足であるため、多少高めの条件を出しても人材を確保したいと考えています。地方では年間を通して求人が出ている状況と考えていいでしょう。都市部では4月か9月に入職するスケジュールを考えましょう。4月は最も採用枠が拡大する時期です。4月に転職したいという場合には、転職活動は前年の12月かその年の1月にくらいには始めておきたいところです。都市部の求人で人気あるところは、3月の時点ではすでに埋まっていることが多くあります。また、転職活動はある程度の余裕を持たないといけません。すぐにでも転職したいと考えていても、実際には数ヶ月かかります。医師専門の転職エージェントを利用するなどして情報を収集し、少しでも条件の良いところ、自分の希望に合っている転職先を探していきましょう。転職エージェントを利用するには、最初は高めの条件を出しておくことです。低い条件を出すと、連絡がひっきりなしに入ってくることがあります。自分の価値を良く考慮することが大切です。